「ちゃんと磨いた!」は本当?──染め出しで見える、子どもの歯みがきのホント

こんにちは、はばたき矯正・こども歯科 院長の北見です。
「毎日歯みがきしてるのに、なんでむし歯になるの?」
「子どもは『磨いた』って言うけど、本当にちゃんと磨けてるのかな…」
そんなお母さんたちの疑問や不安にこたえてくれるのが、歯科医院で行う「染め出し」という方法です。
そこで今回は、染め出しとは何か、なぜ大切なのか、家庭でもできるのか、どんな効果があるのかをわかりやすくご紹介します。
染め出しってなに?

染め出しとは、歯についたプラーク(細菌のかたまり)を、専用の液や錠剤で色をつけて見えるようにする方法です。
むし歯や歯周病の原因になるプラークは、普段は透明〜白っぽい色をしているので、目では見えづらいものです。
そこで、視覚的にわかるようにプラークだけを赤や紫に染めて見えるようにするのが染め出しです。
子どもは「磨いたつもり」が多い?
小学生くらいになると、だんだん自分で歯をみがくようになりますよね。
でも実は、自分で磨けていると思っていても、磨き残しがたくさんある子がとても多いのです。
たとえばこんな場所に汚れが残りがちです
奥歯のかみ合わせ部分
歯と歯ぐきの境目
前歯の裏側
歯と歯の間
染め出しをすると、「こんなに赤くなってる!」と子ども自身もびっくりすることがあります。
“自分の目で見て気づける”のが、染め出しの最大のメリットです。
歯科医院で行う染め出し指導とは?

歯科医院では、定期検診のときに染め出し液を使って、磨き残しがどこにあるかをチェックします。 その後、染まった部分を鏡で一緒に見ながら、
「どこに汚れが残ってるか」
「どうやってそこを磨けばいいか」
をわかりやすく説明します。
このような指導を「TBI(トゥース・ブラッシング・インストラクション)」=歯みがき指導といいます。
歯科のプロが、子どもに合った磨き方をアドバイスするので、親子で学ぶチャンスになります。
特に小学生の間は、生え変わりで歯の並びがデコボコしているため、磨きにくい時期です。
当院では確認の意味も込めて、仕上げ磨きを小学生の間は続けるようお願いしています。
染め出しには種類がある?
染め出しには、いくつかの種類があります。
1色タイプ(赤やピンク)
プラークがある場所が赤く染まります。はじめての子でもわかりやすい!
2色タイプ(青と赤など)
新しい汚れと古い汚れを色で分けて染めます。どれだけ長く残っていたかがわかる!
どちらも、安全な成分でできているので、お口に入っても心配はありません。
当院では、院内で指導する際には2色タイプを使用しています。
染め出しのここがすごい!
子どもが“やる気”になる!
自分の歯が赤く染まると、ゲーム感覚で「ここまで落とせた!」と楽しく磨けるようになります。
中には、「次もまた染め出しやりたい!」という子も。
親がサポートしやすくなる
磨き残しの場所がはっきりわかるので、仕上げ磨きのときもどこを重点的に磨けばいいかわかりやすいです。
むし歯・歯肉炎の予防に直結!
染め出しによって正しく磨けるようになると、むし歯や歯ぐきの炎症が減るというデータもあります。
おうちで染め出しできる?
ドラッグストアやネットで「染め出し液」「染め出しタブレット」として販売されているものを使えば、ご家庭でもできます。
ただし、使うときは以下の点にご注意ください。
お風呂場や洗面所など、汚れても大丈夫な場所で行う
子どもの服に色がつかないように注意する
必ず鏡を使って、染まった場所を一緒にチェックする
※染め出しは、月に1〜2回程度がおすすめです。
歯みがきは「見える化」でぐんと上達!

「うちの子、ちゃんと磨けてるのかな…?」
そんな不安を感じているお母さんこそ、染め出しを一度体験してみてほしいと思います。
歯は、一生つきあっていく大切なパートナーです。
小さいころから正しい磨き方を身につければ、大人になっても健康な歯で過ごせる可能性がぐっと高くなります。
成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科は、小さな子どもから大人まであらゆる世代の予防歯科に力を入れています。
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お子さまの歯みがき習慣を、私たちがサポートいたします!
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