入れ歯治療
入れ歯治療は、一部または全部の歯を失った患者さんに対して行われる治療です。
入れ歯(義歯)は、噛む機能の回復、発音機能の改善を目的としています。
入れ歯には、全ての歯を失った場合に用いる総入れ歯と、部分的に歯を失った場合に用いる部分入れ歯があります。
入れ歯治療のメリット
機能の回復
食事の際の噛む機能を回復します。
審美的改善
人工的に歯を補うことで見た目を回復し、笑顔の美しさを取り戻します。
発音の改善
歯を失うことで生じる息もれ等の発音の問題を解決します。
顔貌の維持
歯の喪失による顔の変化を防ぎ、若々しい外見を取り戻します。
入れ歯治療のデメリット
違和感
初期は入れ歯に違和感を感じることがあり、慣れるまで時間がかかる場合があります。
メンテナンスの必要性
定期的な清掃と適切な保管が必要で、ケアに手間がかかります。
定期的な調整
お口の状態の変化に合わせて、定期的な入れ歯の調整が必要です。
治療の流れ
① 診査・診断
お口の状態を把握するため、口腔内診査・レントゲン撮影・診査のための型取りなど術前検査をしっかりと行います。診断結果をもとに、治療計画を立て、入れ歯の設計を行います。
② 印象採得
正確な入れ歯を作るために、型取りを行います。
診査時の型取りで作製した模型を利用して、各個人の顎の形に合わせた患者さん専用の型枠で型取りをいたします。
③ 咬合採得
噛み合わせの記録を取ります。
④ 仮合わせ
完全オーダーメイドでの作製となるため、洋服の仮縫いと同様に完成前に仮合わせを行い、適合と噛み合わせを確認します。
⑤ 義歯完成
完成した入れ歯を入れて調整します。
⑥ 調整
完成時に痛みや違和感がなくても、実際に食事をしてみると入れ歯によって擦り傷ができたり、違和感が生じることがあります。このため、完成後には必ず調整のために来院していただきます。
⑦ 定期的な入れ歯の調整
長期的に使用していく間には、歯ぐきの形の変化による不具合や、バネのゆるみが生じます。
このため、定期的に調整・修理を行うことで長く快適に入れ歯を使用することができます。
保険診療と自由診療の違い
保険診療は、健康保険の適用が認められた診療です。窓口での自己負担が抑えられますが、治療で使用できる材料、入れ歯の設計、製作工程が厳しく定められており、入れ歯の安定性や見た目の美しさの回復は必要最低限となることが多くなります。 一方で自費診療には、健康保険の適用が認められません。費用は全額自己負担となりますが、入れ歯の設計や使用できる材料に制限がないため、自由度の高い診療が可能になります。
入れ歯の設計は入れ歯の安定性に大きく影響し、違和感や噛む機能の回復に大きな差が出ます。「違和感の少ない入れ歯にしたい」「金属のバネが見えない入れ歯が欲しい」「よく噛める入れ歯にしたい」といったご希望に応えることができます。
いずれも一長一短ではありますが、より高い機能と美しさを追求するには、保険診療では限界があります。自費診療は比較的高額ではありますが、より質の高い治療を提供できるため、最終的なご判断の前に、一度は検討してみることをおすすめします。
どのような設計の入れ歯が適しているかは患者さんのお口の状況、噛む力によって異なります。はばたき矯正・こども歯科では入れ歯治療の専門である日本補綴歯科学会専門医として患者さん一人ひとりに適した入れ歯の設計をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
自費診療の料金と治療期間・回数(歯の状態によって変わります)
治療期間 |
2~3ヶ月 |
治療回数(※1) |
3~6回 |
費用(※2) |
「金属床総義歯」:250,000円 |
※1 状態・本数によって変わります
※2 症状によって金額は変わります