詰め物・被せ物
- 準備
むし歯を除去し、詰め物やかぶせ物を受け入れるための形状に歯を整えます。 - 印象採得
歯型を取り、それをもとに詰め物・かぶせ物を製作します。
はばたき矯正・こども歯科ではデジタル3Dスキャナーを導入しております。自費診療のみとなってしまいますが、従来の型取りではなく小型カメラでお口の中を撮影することで詰め物・かぶせ物を製作することが可能です。
従来の型取り時に強い不快感がある患者さんはお気軽にご相談ください。 - 仮歯
詰め物やかぶせ物が作成されるまでの間、仮歯を装着します。 - 装着
詰め物やかぶせ物が完成したら、適合とかみ合わせを確認し歯に接着します。 - 治療後のケア
正しいブラッシングとフロスを使った清掃を続けることが重要です。
また、定期的な歯科検診により、詰め物やかぶせ物の状態をチェックし、必要に応じてメインテナンスを行います。
噛む機能と歯の美しさを回復するために
詰め物とかぶせ物の治療は、むし歯や歯が欠けてしまうことで失われた噛む機能と見た目の美しさを歯の修復によって回復するための治療です。
詰め物・被せ物とは
詰め物(インレー)は小さなむし歯を削り、穴が開いた場所を補う治療法です。
被せ物(クラウン)はむし歯の進行が大きく、削る範囲が広い場合や神経を抜いた際に歯を修復する治療法です。
材料は保険が適用されるものと、されないもの(自由診療)があります。
保険診療と自由診療の違い
保険診療は、健康保険の適用が認められた診療です。窓口での自己負担が抑えられますが、治療で使用できる材料、工程が厳しく定められており、噛む機能、見た目の美しさの回復は必要最低限となることが多くなります。
一方で自費診療には、健康保険の適用が認められません。費用は全額自己負担となりますが、使用できる材料や工程に制限がないため、自由度の高い診療が可能になります。「もっと自然な見た目になるように治したい」「違和感が少ない方法で治したい」といったご希望に応えることができます。
いずれも一長一短ではありますが、機能性や美しさを追求するには、保険診療では限界があります。自費診療は比較的高額ではありますが、より質の高い治療を提供できるため、最終的なご判断の前に、一度は検討してみることをおすすめします。
どのような治療が選択できるかは歯の状態により異なります。はばたき矯正・こども歯科ではかぶせ物治療の専門である日本補綴歯科学会専門医として患者さん一人ひとりに適した治療法を提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
詰め物の種類と特徴
詰め物には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
詰め物
金銀パラジウム合金(保険適用)
保険適用可能な金属製の詰め物です。
金属色ですので、残念ながら見た目の美しさは劣ります。
他の材料と比べ長期的な安定性に劣り、金属アレルギーの原因となることもあります。
CAD/CAMハイブリッド(保険適用)
レジン(プラスチック)とセラミックを混ぜた材料で、歯に近い色で治療することが可能です。
他のセラミック単体の詰め物と比較して、強度と色の再現性が劣ります。
また、保険適用される歯の部位が限られています。
ジルコニア
ジルコニアは非常に硬く、耐久性が高いため奥歯に適しています。
プラスチック製の詰め物と比較して汚れや歯垢が付きにくく、清潔に保つことができます。
e-Max
e-Maxはリチウムジルコシリケート製のセラミック材料で、審美性に優れ、最も天然歯に近い透明感があります。
強度も比較的高いですが、ジルコニアほどではありません。
被せ物
金銀パラジウム合金(保険適用)
保険適用可能な金属製のかぶせ物です。
金属色ですので、残念ながら見た目の美しさは劣ります。
他の材料と比べ長期的な安定性に劣り、金属アレルギーの原因となることもあります。
奥歯に使用されます。
CAD/CAM冠(保険適用)
レジン(プラスチック)とセラミックを混ぜた材料で、歯に近い色で治療することが可能です。
他のセラミック単体の詰め物と比較して、強度と色の再現性が劣ります。
また、保険適用される歯の部位が限られています。
入れ歯の治療を同時に行う場合には強度の問題から使用できないことがあります。
レジン前装冠(保険適用)
金属のフレームにレジン(プラスチック)をはりつけた材料です。前歯に使用されます。
色の再現性、強度がセラミックと比較して劣ります。
長期的な安定性が悪く、長期の使用で変色が起こります。
また、安定性が劣ることから金属アレルギーの原因となることもあります。
ジルコニアレイヤニング
「レイヤリング」とは、美しさが最も高いオールセラミックの被せ物を製作する際に用いられる製造方法の一つです。
この方法では、セラミック材料を層に重ねて盛り合わせることにより、周りの歯と色合いを調和させることができます。
セラミック材料はレジン(プラスチック)材料と比較して汚れが付きにくく、清潔に保つことができます。
フルジルコニア
フルジルコニアは、100%ジルコニアで作られています。
非常に硬いセラミック材料で、優れた強度と耐久性を持っています。
レイヤリングと比較して美しさはやや劣りますが、近年、製作技術が向上したことにより、自然な見た目に製作することが可能になっています。
e-Max
e-Maxはリチウムジルコシリケート製のセラミック材料で、審美性に優れ、最も天然歯に近い透明感があります。
メタルボンド
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた材料です。
強度と耐久性に優れていますが、金属が含まれるため金属アレルギーのリスクがあります。
また、金属の縁が見えることがあるため、審美性にはやや劣ります。
治療の流れ
詰め物やかぶせ物の治療は以下のステップで行われます。
詰め物とかぶせ物は、噛む機能の回復のために重要な治療です。
はばたき矯正・こども歯科では、患者さんのご希望に合わせて最適な材料をご提案し、長期的なお口の健康をサポートします。
自費診療の料金と治療期間・回数(歯の状態によって変わります)
治療期間 |
1~3ヶ月 |
治療回数 |
2~5回 |
費用 |
インレー(詰め物) クラウン(かぶせ物) コア(クラウンの土台) |