こんにちは、はばたき矯正・こども歯科　院長の北見です。
みなさんは、ご自分やご家族の「歯並び」、気になりますか？

歯並びを治すのは見た目だけのため・・・？

歯並びの治療というと「見た目のための治療だから、特に困ってないし私には関係ないや」と思う方もいるかもしれません。
むし歯のように痛みがあるわけでもないので、矯正治療は絶対に必要なものではない、ある意味「ぜいたく品」と思われがちです。

もちろん、見た目が良くなることでコンプレックスを解消し、自信をもって前向きに過ごせるようになることは、矯正治療の絶対的な強みであるのは間違いありません。
でも歯並びの治療には、見た目の改善だけではないメリットがたくさんあります。

矯正治療のメリット

①成長の軌道修正

成長途中のお子さんの場合、顎の骨や顔の筋肉はきちんと正しく噛むことで発達すると言われています。
歯並びが悪いと成長プログラムがうまく機能せず、顎が十分に発達できないため、顎がゆがむなど頭全体の成長に影響を及ぼすことがあります。
矯正治療で「正しい中間地点」に修正することで防ぐことができます。

②健康的な食習慣と全身疾患

歯並びに問題がある方は、「口の中にあるけど噛むことに参加できていない歯」がある場合がほとんどです。
当然食べ物を細かくする力は十分に発揮されず、食べたいものが食べられない、胃腸に負担がかかるなど、体全体に負担をかける食習慣となっています。
年齢を重ねるとその負担の積み重ねが全身疾患の引き金となります。
健康的な食習慣は、活発に笑顔で過ごせる健康寿命に直結します。

③むし歯・歯周病の予防

歯を失うきっかけの大半はむし歯か歯周病です。
どちらも歯磨きなど日ごろのケアが十分行き届けば防ぎやすい病気なのですが、歯並びが悪いとその難易度は格段に上がります。
歯が重なっていたりする部分は様々なケアグッズを駆使しても届かないことが多く、日常のセルフケアだけではどうにもならないことがあります。
歯並びが整っていれば日頃のお手入れも簡単になり、自立した生活が送ることができます。

④歯科治療の質向上

さらには、歯の治療が必要になったとき、歯並びが悪いと治療そのものの難易度も上がります。
歯の治療は人工物で置き換える作業になるため、耐久性などを考えると天然の歯と同じ条件や形で作ることはできません。
人工物の支えになる歯が傾いていたりすると、削らなければいけない範囲が増えるなど、さらに自分の歯を失うリスクが上がります。
歯並びが整っていれば、より安定した治療結果を得ることもできます。

歯並びガタガタをそのままにしておくことのリスク

私（院長北見）が矯正治療を専門的に学ぶきっかけとなった印象的な出来事があります。
私が一般治療（いわゆるむし歯治療など）に従事していた頃、30代半ばの女性二人が来院されました。そのお二人は１歳違いの仲の良い姉妹で、一緒に暮らしており生活習慣も似ている環境でした。姉は中学生の時に矯正治療をしてキレイな歯並びでしたが、妹は事情により矯正治療を行っておらず歯並びにガタガタの部分が目立っていました。

そのお二人の大きな違いが、むし歯の数でした。姉は奥歯に小さなむし歯が１か所見つかっただけでしたが、妹は７か所見つかり、しかも見えにくい奥歯よりも、ガタガタで重なっている前歯に集中していました。
二人の意識の違いも多少あるかと思いますが、育った環境や生活習慣が似ていても、歯並びの違いでこんなにも差が出るものなのかと驚きました。

おわりに

歯並びを治す矯正治療は時間もかかり、装置の違和感などもあるため、決して簡単な治療ではないのは確かです。しかし、キレイな歯並びにはそれを補って余りある大きなメリットがあることはぜひお伝えしたいと思っています。
はばたき矯正・こども歯科では、患者さんが抱えていらっしゃる悩みや不安などにお応えできるよう、丁寧な診察を心掛けております。ご心配なことがありましたら、小さなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。