こんにちは、はばたき矯正・こども歯科　院長の北見です。

よくお子さんを連れてきたお母さんから「私が歯並び悪いからこの子も同じになるのか不安です」といった相談を受けることがあります。

歯並びの問題（不正咬合）は、出っ歯や受け口、デコボコなど、いくつかの型があります。
不正咬合の型の中には遺伝の影響を強く受けるものもありますが、どの型も遺伝だけでは決まらないというのが答えです。
今回は、歯並びに影響する遺伝と環境の２つの側面についてお話していきたいと思います。

歯並びを作る「遺伝」と「環境」

遺伝する顎と歯の「大きさ・形」

歯並びに関係する要素で遺伝の影響が大きいのは、上下の顎や歯の「大きさ・形」です。
わかりやすい例でいうと「受け口」は、下顎が上顎よりも大きいなどの理由で前歯のかみ合わせが逆転しているケースが多いです。
また、やえ歯など歯並びのデコボコは、顎に対して歯が入りきらないときに生じるものですが、これも顎の大きさと歯の大きさのバランスで似たようなパターンに収まってきます。

ただし実際には歯並びが直接遺伝するわけではなく、「顎と歯の大きさ・形」という要素が組み合わさった結果、似たような歯並びになることが多いということです。

歯並びを変える「環境」

顎と歯の大きさは遺伝の影響が大きいものですが、歯並びは遺伝だけでは決まりません。
どちらかというと生活習慣や癖といった環境要因のほうが、歯並びへの影響が強く出るといってよいでしょう。
以下のような習慣がある場合は注意が必要です。

また、むし歯などで歯の形が崩れたり、乳歯が早期に抜けてしまうと、周辺の歯が傾き倒れこんで歯並びが崩れます。
こういった場合、小学生の後半（４～６年生頃）にかけて生え代わる歯がうまく出てこられず埋まってしまうなど、さらに大きな問題に発展します。

歯並び悪くしないためには

遺伝要因（大きさ・形）は、残念ながらコントロールできません。一方で環境要因は日頃の生活の中で改善が可能です。
特に生え変わりや顎の成長が著しい成長期には、環境要因は遺伝要因以上に歯並びに強く影響しますので、歯並びへの影響を最小限にするためにも早めの対処が大切です。

日常のなかでの意識づけで簡単に治る場合もありますが、もし難しいようならば癖を取り除く治療装置や補助装置などもありますので、かかりつけの歯科医院に相談することをおすすめします。

むし歯も歯並びに関係してきますので、かかりつけ（３～６か月ごとに定期検診している）歯科医院がないよよいう方は、ぜひチェックしてもらうようにしましょう。

おわりに

歯並びの問題は遺伝による要因もありますが、特に成長期においては環境要因の影響が大きく、歯並びへの影響を最小限にするために、早めの対処が肝心です。
まずは普段の様子であてはまる項目がないかチェックしましょう。
お口の中の状況や生活習慣、本人の性格なども含めて対応が必要であり、専門的な知識を必要とする場面も多々ありますので、迷ったら相談してみるのが得策です。

成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科は、生涯健康で過ごしてもらうためのお口のサポートに力を入れています。
お子さんの健やかな成長を願う保護者の皆様のために、矯正歯科を専門とする日本矯正歯科学会認定医が確かな知識と技術で診察を行います。ぜひお気軽にご相談ください。