舌が歯並びを悪くする?

   

成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科の舌癖についての解説

こんにちは、はばたき矯正・こども歯科 院長の北見です。

この記事を読み始めたあなたの舌、今どこにくっついていますか?前歯に触れていますか?上あごに天井に触れていますか?
何もしていない時、食事の時、おしゃべりする時などに、舌の位置取りや動きに良くないクセがみられることを舌癖(ぜつへき)といいます。
舌は筋肉の塊で、常に歯に触れる位置にいますので、動きや位置取りに悪いクセがあると歯が押され、歯並びやかみ合わせに大きな影響が出てきます。

特に生え変わりや顎の大きな成長がみられる小学生・中学生の時期には影響が大きく、早期に改善が必要な場合もあるのです。
今回は、舌癖の特徴と改善策についてお話していきたいと思います。

 

舌癖セルフチェック

まずは舌癖がありそうか、セルフチェックをしてみましょう。以下の様子が見られる場合には舌癖が隠れている可能性が考えられます。

1.よくお口がポカンと開いている

2.唇が乾燥している

3.口の中がよく乾く

4.食べるときにクチャクチャ音がする

5.上下の歯で舌を噛んでいることがある

6.いつも上の前歯の裏側に舌が当たっている

7.いつも下の前歯の裏側に舌が当たっている

8.飲み込むときに前歯に舌が当たる

9.飲み込むときに上下の前歯の間に舌が入る

10.滑舌が悪い(発音しにくい音がある)

 

舌が悪さをしている歯並び

歯並び・かみ合わせの悪さにはいくつか種類がありますが、特に舌が悪さをしている可能性が高い代表的な不正咬合が以下の4つです。

①開咬

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前歯が上下方向に離れているかみ合わせです。
奥歯が噛んでいるのに上下の前歯が重ならず、上下の前歯の間から舌が見えています。

 

②下顎前突(反対咬合)

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上下の前歯のかみ合わせが逆転してしまっているかみ合わせです。
下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっています。

 

③上下顎前突

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上下ともに前歯が前方に出ているかみ合わせです。
口元が閉じにくく、口を閉じるときにあご先に梅干し模様のシワができることが多いです。

 

④空隙歯列

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隣り合った歯と歯の間にすき間がみられる歯並びです。

(図:各不正咬合に適した図もしくは写真の挿入をお願いします)

 

いかがでしょうか?
これらの不正咬合は、歯並びの問題と同時に舌癖にも対策が必要です。
舌癖が残ったままの場合、治療がうまく進まない、治療後に後戻りしやすいなど、矯正治療をする際にも長期的に悪影響が残りますので要注意です。

 

正しい舌のポジション

まずは何もしていない時の、正しい舌の位置を知ることがスタートラインです。
椅子に座ってリラックスした状態で、以下の順に確認してみましょう

  • 口を閉じて、鼻から呼吸をする。
  • 舌は上アゴの天井に吸い付いている。
  • 成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科の舌癖についての解説

  • 吸い付いた状態で舌の先端が上の前歯にギリギリ当たらない位置(スポット)にある。
  • 舌の両脇が上の奥歯の内側に軽く触れる状態で、吸盤のように上あごに天井に吸い付いている。

無意識にこの状態が維持できていることが理想です。
姿勢をよくするのと同じで、普段から舌をこの位置にキープできる筋力と、習慣にするための積み重ねが大切です。
この舌の位置をキープできずに上あごから舌が離れている状態を、「低位舌(ていいぜつ)」といいます。

 

正しい舌の動き

食べる・飲み込む・しゃべるときに舌が動きます。
上記の正しい舌のポジションのまま飲み込むことができ、舌で歯の裏側を押すことなく完結する動きであれば正常です。
特に飲み込む瞬間や言葉を発する瞬間に、上下の前歯の間に舌が挟まる状態は要注意です。
この習癖を「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」と呼びます。

元来、赤ちゃんがおっぱいを飲むときは舌を前に突き出して母乳を飲み込みます。
舌を突き出して飲み込む動きを「幼児型嚥下(ようじがたえんげ)」といい、正しく発育すると舌を上あごの天井につけて飲み込むように動きが変化し成熟します。
成長してもこの飲み込みの動きが切り替わらずに幼児型嚥下が残ったまま定着してしまったものが、「舌突出癖」です。

 

舌癖の治し方

成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科

長い時間をかけて染みついたクセは短期間では治りません。
悪いクセがなくなるよう根気よく続けることが大前提ですが、日常での意識付けやトレーニングに加えて、専門的見地に基づいた治療が必要になることも少なくありません。

①日常生活の中で意識的に舌の位置を変える
正しい舌の位置、飲み込みや発話の際に舌の位置を常に意識して過ごす。

②MFT(口腔筋機能療法)を行う
舌を上に引き上げる筋肉や、唇を閉じる筋肉を集中的に鍛えるプログラムで、舌の姿勢や動きを是正するための基礎力をトレーニングします。
個々の問題点に適したプログラムが必要なので、専門家(歯科医師・歯科衛生士)と一緒に行なう必要があります。
⇒MFTについて

③口腔内装置を使用する
トレーニングや意識付けだけではどうにもならない場合は口の中に専用の装置を装着し、強制的に舌の動きを制限する方法もあります。口の中の状況によっては、矯正治療の装置と組み合わせて使用せざるを得ない場合もあります。

 

おわりに

成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科で矯正治療の費用ついての解説

舌癖は外から見えることはほとんどないため見過ごされることも多いですが、時間が経てば経つほど深刻になる大きな問題です。
特にこの記事を読まれた保護者の方には、まずはセルフチェックでお子さんに当てはまる項目がないか少し観察していただきたいと思います。
早期に発見し対処できれば、自然に歯並びがよくなることも多いので、なるべく早めに相談していただき歯並び・かみ合わせへの影響を予防してほしいと思っています。

成田市公津の杜の歯医者、はばたき矯正・こども歯科は、生涯健康で過ごしてもらうためのお口のサポートに力を入れています。
お子さんの健やかな成長を願う保護者の皆様のために、矯正歯科を専門とする日本矯正歯科学会認定医が確かな知識と技術で診察を行います。
ぜひお気軽にご相談ください。

 



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